ETFは2001年に開始した比較的新しい金融商品。日本人にとって、まだまだ馴染みの薄い商品であるといえるかもしれません。
しかしながらそれは、日本がETF後進国だからにすぎません。
世界の主要取引所の取引高と比較すると、日本はまだまだ取引量が少なく、もっと注目するべき投資対象であるといえます。
このページではETFに関するベーシックな知識に加え、ETF投資で利益を出すためのポイントをお伝えしていきます。
目次
※クリックするとページ内の該当箇所にジャンプします。
・ETFとは?
・ETFと投資信託の違い
・ETFが出来るおすすめの証券会社
・【長期保有は有利?】配当(分配金)について
・ETFの種類と選び方
・おすすめのETF銘柄
・ETFのメリット・デメリットと向いている人
・ETF(上場投資信託)で稼ぐポイント
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ETFとは、Exchange(証券取引所で) Traded(取引される) Fund(投資信託)の略で、日本語では上場投資信託といいます。
カテゴリーとしては、投資信託なのですが、証券取引所(市場)に上場されており、株のように取引きが出来ます。
また、価格は投資信託のように1日1回変更されるのではなく、その時々で変動します。
売りたい投資家と買いたい投資家が注文を出し合って、合致したところで値段が決まるシステムで、これは株式投資と同じ仕組みですね。
私たちは証券会社の口座から、立会時間内(9:00〜11:00、12:30〜15:00【大阪取引所は15:10】※一部ネット証券では夜間取引も可能)で何回でもトレードが出来ます。
信用取引も可能で、最大3倍のレバレッジによる取引で資金効率を高めることが出来ます。
株式投資と異なる点は、株式投資が企業の株式銘柄で取引をするのに対して、ETFは、日経平均(日経225)やTOPIXなどといった「指数」を銘柄として取引が出来るのです。
そのため、企業の株のように倒産し、価値が0になるような心配はなく、「倒産しない株式」「日本の未来を変える夢の商品」と呼ばれたりもします。
現在、東京と大阪の証券取引所で取り扱っており、東京証券取引所に上場しているETF銘柄数は2016年9月末時点で、205銘柄となっています。
個別株を投資する場合はある程度まとまった資金が必要なのに加え、リスク分散をしようと思うと、さらに大きな資金が必要になります。
その結果、ポートフォリオのバランスを崩してしまう危険があります。
一方、ETFは10万円程度から分散投資が出来、リスク軽減が可能になります。
ETF取引のコストは、「売買手数料」と「信託報酬」の2つになります。証券会社により料金は異なります。
通常の投資信託の販売手数料が利益の約1〜3%なのに対し、ネット証券であれば数十万円の売買でも数百円程度ですみ、手軽に投資が出来ます。
投資信託の信託報酬と比較して安いです。TOPIX連動型の銘柄で0.08%(税別)からとなっています。
ETF(上場投資信託)と非上場投資信託の違いを改めて表にしてみました。
表を眺めてみると、投資信託というよりは、株式投資に近しい性質を持っていることがわかります。
項目 | ETF | 投資信託 |
---|---|---|
取引金融機関 | どの証券会社も全ての国内ETFを扱う | 金融機関により扱う投資信託の種類に差がある |
信用取引 | 出来る(空売りも可) | 出来ない |
取引価格 | リアルタイムで変動 | 1日1回 |
価格指定 | 出来る | 出来ない |
手数料(信託報酬)目安 | 0.08%〜 | 0.5〜1.0% |
指数との連動性 | 全ての銘柄を組み込むのでズレはほぼない | 全ての銘柄を組み込まないので多少ズレあり |
ETFは、株式投資と同様、配当金から信託報酬と諸経費を引いた額を「分配金」としてもらえます。
これは、年1回の決算日にETFを保有している人が対象になります。
例えば、日経225連動型上場投資信託は毎年7月が決算で、473〜2,060円(10口あたり)の分配金が出ています。
中には年2回以上決算を行う銘柄もあります。
このため、信託報酬の安さもあり、長期運用にも向いている金融商品であるともいえます。
ETFの銘柄は大きく6つに分類することが出来ます。
それぞれの分類の解説と、代表的な銘柄を紹介いたします。
国内の主要株価指数や業種別株価指数などに連動します。
・TOPIX(東証株価指数)
・日経平均株価(日経225)
・東証マザーズコア指数
金やプラチナなど商品(コモディティ)価格に連動します。
・金
・プラチナ(白金)
・パラジウム
ダウ平均やNASDAQといった海外の株価指数に連動します。
・ダウ・ジョーンズ工業株30種平均
・S&P500指数
・ハンセン中国企業株指数
国内・海外の債券指数に連動します。
・iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)
・上場インデックスファンド米国債券
・ABF汎アジア債券インデックス・ファンド
東証REIT指数などに連動します。
・NZAM 上場投信 東証REIT指数
・MAXIS Jリート上場投信
・SMAM 東証REIT指数上場投信
海外の証券取引所に上場しているETF。国内では証券会社により取り扱う銘柄が異なります。
・プロシェアーズ・ウルトラ・ジュニア・マイナーズ
・グローバル・X・シルバー・マイナーズ・ETF
・グローバル・X・ウラニウム・ETF
ETFの選び方について
実に多くのETF銘柄があるため、どの銘柄を購入すればよいか迷われている方もいらっしゃることでしょう。
特に初心者が始めて銘柄選択をする場合は以下の点に留意することをおすすめいたします。
・新聞やテレビでなじみがあり、値動きが把握しやすい銘柄(日経平均や東証株価指数など)
・自分が保有してる他の金融商品のポートフォリオで足りない資産を補えるもの
・値動きの落ち着いた銘柄(東証REIT連動型やコア30型など)
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ここでは、おすすめのETF銘柄を複数ご紹介いたします。
日本株を代表する株式指数 「TOPIX」。
もう一つの代表的な指数「日経225」が、255銘柄で、為替の影響を受けやすい輸出企業にやや偏りがあるのに比べ、TOPIXを構成するのは東証一部に上場している1600銘柄以上。
円高で痛手を受ける輸出企業がある一方、メリットを受ける内需企業も多く含まれており、ポートフォリオバランスの良い銘柄であるといえます。
VIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれ、シカゴ・オプション取引所が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表しています。
株式市場が下落して、投資家の警戒感が高まると指数が上昇します。
過去には、リーマンショックや2010年のギリシャ経済危機の時などに急騰しています。
金融危機が起きた時のリスクヘッジ商品として注目されています。
ジャスダック株価指数に連動する商品。
ジャスダックは新興企業、ベンチャー企業が多く存在し、短期間で大きく伸びる企業が出てくる可能性を秘めています。
例えば、「パズル&ドラゴンズ(通称パズドラ)」がヒットしたガンホー・オンライン・エンターテイメントは1年で株価が114倍にもなりました。
そして、JASDAQ-TOP20上場投信は、日経平均とは異なり、一つの銘柄のヒットだけで大きく値が上昇するという特徴を持ちます。
そんな「第2のガンホー」を夢見て保有してETFを保有しておくのも悪くないでしょう。
・長期保有を続けることで分配金を得ることによりリスクが限りなく0になる
・株価指数と連動されることでインフレリスクを回避出来る
・「指数」を株式のように売買出来る
・投資元本割れのリスクがある
・手数料は安いが頻繁に売買するとかさんでいく
・海外ETFを取引する場合は為替変動リスクがある
こんな人に向いています!
・長期保有により確実に資産を増やしたい
・「指数」を取引対象にしたい
・価値が0にならない銘柄を持ちたい
どのETF銘柄に投資するかは、ETFで収益を出すための大切な要素です。
そのためETF選びにベストを尽くしましょう。
特に、運用手数料の安さ、資産規模・売買高の大きさ、トラッキングエラー(指数とETFの基準価格の差)の小ささは収益性に大きな影響を及ぼすので選定の際は必ずチェックしておきましょう。
ETFは年1回「分配金」がもらえます。よって、現時点では損失が出ていたとしても長年保有することで「分配金」が積み上がり、その損失分を埋めてくれます。
それこそ日々の値動きを忘れ、しっかりした資金管理で老後の楽しみとして年金のような位置付けとして扱うというのもアリでしょう。
海外ETFの場合、様々なリスクが考えられます。
組み入れている証券の発行体の倒産や、為替変動リスク、紛争などのカントリーリスクです。
安全性を追求するのであれば国内のETFで取引するとよいでしょう。
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