世界のあらゆる銘柄を自在に売買出来る新世代の金融商品。それが、CFDです。
2005年に国内初のCFD取引サービスがスタートして以降「ポストFX」と呼ばれ、利用者はジワジワと増えてきています。
株で2億円稼いだことで知られる著名投資家の三空氏が日本株からCFDに移行し、4カ月で500万円を4,500万円にまで増やしたことが過去に話題にもなりました。
このページでは、CFDに関する基本的な知識と、利益を出すためのポイントをお伝えいたします。
目次
※ページ内の該当箇所にジャンプします。
・【入門】CFDとは?5つの特徴とメリット
・CFDのリスクとデメリット
・CFD投資で稼ぐ仕組みとやり方
・おすすめ証券会社・取引口座の紹介
・おすすめ銘柄の特徴と稼ぐポイント
・CFDで儲けるための必勝法を公開!
・税金と確定申告について
・まとめ
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CFDは「Contract For Difference」の略であり、日本語にすると「差金決済取引」になります。
差金決済取引とは、実際の資金を受け取らずに売買のみ行い、買値と売値の差額で利益を得る取引を意味します。
まずは、CFDの特徴を5つ挙げさせて頂きます。
世の中のあらゆる金融商品をFXのようにトレードが出来る。これがCFD最大の特徴です。
証券会社により取扱い銘柄は異なりますが、中には1万銘柄以上を扱っている会社もあります。
事例として、GMOクリック証券では、次のような銘柄を取り扱っています。
ジャンル | 銘柄数 | 銘柄事例 |
---|---|---|
株価指数 | 10銘柄 |
・日本225 |
商品 | 7銘柄 |
・原油 |
外国株 | 82銘柄 |
・アンホイコンチセメント |
海外ETF・ETN | 37銘柄 |
・原油ブル2倍ETF |
なぜ、CFDではあらゆる銘柄で取引が出来るのか?それは、「相対(あいたい)取引」という仕組みを採用しているためです。
CFDが取引を行うマーケットは、取引所ではなく投資家とCFDを扱っている証券会社との契約により、両者の了解に基づき行われます。
取引所の場合は、100万円で買いたいという人と、100万円で売りたいという人が合致すれば注文は成立します。
一方、CFDの場合は、CFDを扱っている証券会社が、提示価格を決め(参照市場の価格を参考に決定)、投資家はその価格に納得すれば買い・売りを行うというルール。これが相対取引です。
※DMM.com証券より
CFDは「証拠金取引」となっています。
証拠金取引とは、口座に預けた資金を担保とし、その担保となった資金を「証拠金」とすることで、資金以上の売買が可能になるという仕組みです。
証券会社には、「レバレッジ○倍」という表記がありますが、この表記は、「価格の○分の1の証拠金で売買出来る」ことを指しています。
レバレッジをかけることにより、例えば自分の資金が20万円しかなくても50万円、100万円、200万円と自己資金以上の取引が可能です。
つまりは、小資金で売買が始められ、同時に収益効率を高めることが出来るのです。但し、同時にリスクも高まることになるので、レバレッジを効かせすぎないように注意する必要があります。
個別株CFD | 5倍 |
---|---|
株価指数CFD | 10倍 |
債券CFD | 50倍 |
商品CFD | 20倍 |
CFDは世界中のあらゆる銘柄を取り扱っているため、24時間いつもどこかのマーケットが動いていることになります。
よって、平日のちょっとした時間にトレードソフトを起動しても、何かしらの銘柄は取引出来る状態にあるわけです。
「平日の日中は仕事や家事でトレードが出来ない!」と嘆く方に最適の投資法といえますね。
現物株の取引では、売りから入る事は出来ません。下がると思ったら、信用取引を使って「空売り」するしか手はないのです。
一方、CFDであれば買いから入ろうが売りから入ろうが投資家の自由です。
ある株式銘柄に対して、ネガティブなニュースが流れた場合、CFDで機動的に売りを仕掛けていくということも出来ます。
さらに、含み益が出ている場合においても、CFDは効率的に稼げます。
株取引であれば、含み益はあくまでも「含み」であり、決済しない限りは「含み」を元手に次の株を購入することは出来ません。
一方、CFDの場合は含み益を証拠金に充当して、次の取引を始めることが可能です。
FXと同様スワップ金利(オーバーナイト金利)が発生します。但し、CFDは逆で「買い建て」の場合はスワップを支払、「売り建て」の場合はスワップを受け取ります。
また、個別株式CFDの場合は配当金の受け取りも発生します。「買い建て」の場合は配当分を受け取り、「売り建て」の場合は配当分を支払います。
FX(外国為替証拠金取引)をこれまで取引したことがある方は、CFDの仕組みがFXにとても似ていることに驚かれた方もいるかもしれません。
実際のところ、FXも「為替の相対取引」であり、CFDの一形態に過ぎないのです。
CFDとFXの項目ごとの相違点を以下にまとめてみました。CFDは多種多様の銘柄を扱っている分、銘柄毎の取引環境の影響を受けています。
CFD | FX | |
---|---|---|
取引時間 |
主要銘柄は24時間 |
24時間 |
取引期限 |
直物は無制限 |
無制限 |
維持証拠金 | 銘柄ごとの固定証拠金 | 2〜5%程度 |
手数料 | 「株式CFD」のみあり | なし |
信託保全 | あり | あり |
金利調整 |
ファンデイングコスト |
スワップポイント |
原市場 | 取引 | インターバンク |
ショートポジション | 原則可能(株式CFDでは制限がある場合も) | 可能 |
CFDのメリットをお伝えしましたが、投資商品である以上、リスクも存在します。
CFDで大儲けした人がいる一方で、CFDで大損した人もいるわけです。
CFDにおける2つのリスクについて、説明いたします。
差金決済取引においては、利益が出るトレードもあれば、損失が出るトレードもあります。
どの投資商品であれ、「利大損小」はトレードで生き残るための鉄則といえます。
注意したいのが、損失が出た時のトレードです。レバレッジを大きくかけた取引をして、1回目の負けで致命的な損失額を出さないことです。
例えば、CFDで「株式CFD」をレバレッジ16.7倍で購入した時のケースを考えてみます(※現在、個別株CFDの最大レバレッジは5倍に規制されています)。
【1】証拠金10万円で167円の株、10,000株を購入
→レバレッジをかけて時価は167万円
【2】その後、株価が167円から157円に値下がり
→時価は157万円。証拠金の10万円分がまるまる損失し、強制ロスカット
この場合、投入した資金10万円が全てなくなり、再チャレンジが出来なくなります。
株価が10円下がるのはよくある事。わずか10円の値動きで、手持ちがゼロになるチャレンジングなトレードを続けていると、いくら資金があっても利益を出すことは難しいです。
一般的に、プロのトレーダーの1回あたりのトレードでの損失額は、資金の2〜3%に設定されています。
1回の損失がこれだけ少なければ、何度でも再チャレンジが可能ですね。
このように、レバレッジの旨味を生かしつつも、無茶なトレードを行わなことが重要です。
CFDの特徴の欄に記載しましたが、トレード以外に収益を左右する要素として、「オーバーナイト金利」があります。
オーバーナイト金利は、FXにおけるスワップ金利に相当するもの。但し、「スワップ金利」とは逆で、「買いで支払い・売りで受け取り」が原則。
オーバーナイト金利で受け取る金利は、「政策金利-2%」、支払い金利は「政策金利+2%」を日割りにした金額が目安です。よって、日本のようにマイナス金利政策などを行うと、売りの場合でも支払いになることもあります。
ポジションを保有したまま日をまたぐとオーバーナイト金利が発生。日本時間の朝7時、夏時間の場合は朝6時が基準です。
このオーバーナイト金利ですが、ポジションを長期保有していた場合、金利を受け取る分にはお得ですが、「買い」で入って、金利を支払う場合は、日々ジワジワと自分の資金が目減りしていくことになります。
よって、CFDは長期投資にはあまり向いてない金融商品ともいえます。
・ポジションを日をまたいで保有すると発生
・原則は「買いで支払い・売りで受け取り」
・基準となるのは当該通貨の政策金利
・先物連動のCFDではオーバーナイト金利が発生しない
数ある銘柄を選び、売買の差額で利益を積み上げるのが、CFDになります。
例えば、「日経225」のCFD銘柄を、20,000円の価格の時に10単位を「買い」で購入。
価格が20,500円まで上昇した時に決済すると、5,000円の利益が確定します。一方で、19,500円まで下落した時に決済すると、5,000円の損失が確定するのです。
なお、日経225は「株価指数CFD」に該当し、最大10倍のレバレッジを効かせることが可能です。
CFDで取引を行うには、CFDを取り扱っている証券会社の口座開設が必要になります。
ここでは、DMM.com証券を例にご説明いたします。
左上に「銘柄ボード」があり、プルダウンで取引する銘柄を選択出来ます。銘柄選択を行うと、その銘柄のチャートが表示されます。
銘柄を決めたら、ポジション数を決め、「買い」か「売り」どちらかで注文を行います。
注文手法も多様で、新規注文と同時に決済注文(「利食い」「損切り」)を発注することも出来ます。
このように各ネット証券の取引ツールは、シンプルでわかりやすい直感的な操作性を備えています。
これからCFD投資を行うのであれば、証券会社は名前の知れたメジャーなサービスを利用するのが間違いありません。
特に初心者の方は以下の2つを開設しておけば十分でしょう。
取扱銘柄数 | 信託管理 | 初回入金 | 最大レバレッジ | 電話サポート | 手数料 | |
---|---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 137銘柄 | 完全信託 | 0円 | 20倍 | 24時間 | 無料 |
DMM.com証券 | 7銘柄 | 完全信託 | 0円 | 20倍 | 24時間 | 無料 |
お伝えしたように、CFDは実に多くの銘柄があります。
その中でも、初心者でもとっつきやすい銘柄をピックアップし、その特徴をご説明いたします。
日本株CFDとは、日本の現物株を取り扱うCFDのこと。必要資金を抑えて取引出来る点がメリットです。
例えば、トヨタ自動車の株取引を挙げてみます。
トヨタ自動車の株を取引きする場合、同社の売買単位は100株のため、1株6,000円の時に購入しようとすると、60万円の資金が最低限必要です。
一方CFDの場合、CFDを扱う証券会社が日本の現物株を取引するのに必要な証拠金は20%相当(レバレッジ最大5倍)に設定されています。
つまりは、購入金額の20%である、120,000円の元手で現物株100株を購入したのとほぼ同等の取引が行えるというわけです。
また、CFDは原資産を伴わない取引であるため、株主優待の権利はつきませんが、CFDの仕組み上、配当の授受が発生します。
現物株CFDの買いポジションを持ったまま権利確定日を迎えた場合、配当相当額がCFD業者を介して受け取れます。
但し、売りポジションの場合、逆に配当相当額を支払わなければいけないので注意しましょう。
加えて、オーバーナイト金利ももちろん発生します。
・トヨタ自動車
・ソニー
・積水ハウス
・任天堂
・武田薬品工業
海外株CFDでは、国内の証券会社では取り扱われていない国々の株式でも手軽に取引出来るのがメリットです。
取扱い銘柄は、証券会社により異なりますが、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカと先進国から新興国まで幅広くカバーしています。
さらには、「売り」からの入れることに加え、「売り」ポジションを持ち越すと、オーバーナイト金利を受け取れる点もCFDならではの特徴です。
・Amazon
・ウォルマート・ストアーズ
・ロイター
・アリババ
・テンセント・ホールディングス
日本の日経225など、国内外の株価指数が売買出来ます。
日経平均やニューヨークダウなど、比較的トレンドがはっきりしており、値動きがつかみやすいのがメリット。
シンプルにわかりやすい指標でトレードしたいという方には最適です。
また、指数CFDには、大きく次の4つの種類に分けられます。こちらも留意して、銘柄選びの参考にしてみてください。
・株価指数CFD
・株価指数先物CFD
・業種別指数CFD
・ボラティリティ指数CFD
・日経平均株価(日経225)
・TOPIX(東証株価指数)
・ニューヨークダウ
・ナスダック100指数
・香港ハンセン指数
原油や金、銀、コーヒー、とうもろこしなど、商品先物取引で扱っているような「商品」のCFDです。
コモディティCFDの特徴は、ダイナミックな値動きをする点。
例えば、コーヒーやココアは、霜や干ばつなど天候不順が続くと収穫高に悪影響が出ることが多いため、需給のひっ迫感により急騰することがあります。
よって、どちらかというと経験豊かな上級者の投資家向けであり、初心者は最初は取引を控えた方が良いでしょう。
オーバーナイト金利が発生しないという点も、特徴の一つです。
・原油
・金スポット
・プラチナ
・大豆
・コーン
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CFDは扱い銘柄が多い分、勝ちパターンも多く存在します。
ここでは、裏ワザ的な手法も含めて、CFD投資で利益を出すためのポイントをお伝えいたします。
現物株であれば、株主優待を目当てに投資を行う人も少なくありません。
権利落ち日前日の、権利確定日4営業日前までに株を購入しておけば、株主優待を受けられることが出来ます。
但し、権利確定日以降は株価が下がる傾向もあり、「株主優待はもらえたけれど、その後株価が下がって損失が出た」というリスクが存在します。
しかし、このリスクをCFD取引を使うことでゼロにすることが可能です。
その方法とは、現物取引で株を買い、CFDで同じだけ売るのです。同値で両建てを行うということですね。
例えば、A社株を10万円で購入して、株主優待権利獲得後に決済した時に値が下がり9万円の損失が出たとしても、CFDでは売りで入っているため1万円の利益が出ているので、損失が相殺されるという仕組みです。
株主優待をノーリスクで受け取れる美味しい手法です。
市場においては、時々、「このままの価格を維持することは出来ないだろう」という事態が起きることがあります。
異常値が出た時をチャンスととらえ、積極的に仕掛けていくのです。
例えば、コモディティCFDにおける金とプラチナ。この2つの商品を比較した時、希少性の高さから、プラチナの方が高価です。
但し、金融市場が急変し、大きな暴落などに巻き込まれると、金とプラチナの価格差がゼロになるという「異常値」が起こるのです。
この場合、プラチナはかなり高い確率で、今後の値上がりが見込めるので、プラチナを買いで入るという戦略です。
異常値は、市場が急変した時こそ生まれやすく、成功確率の高いトレードを行えるチャンスであるといえます。
ニューヨークダウなどの銘柄は、米国(ニューヨーク)市場が閉まる前の60分間はトレンドに乗ってそのまま動くことが多いです。
よって、米国市場が閉まる時間帯である、早朝60分はコンスタントに利益を出せる最大のチャンスなのです。
時間帯としては、平日の毎朝5〜6時(サマータイムは4〜5時)であり、会社勤務のサラリーマンやOLでもトレードが可能です。
この時間帯は市場のトレンド方向にポジションを持つこと。勝率の高いトレードが見込めます。
最後に気になる税金についての説明です。
税金はFXと同様。サラリーマンなどの給与所得者は年間で20万円超、それ以外の人は年間38万円超の所得(収入−経費)が発生した時に確定申告が必要となります。
※DMM.com証券より
税率は、年間差益の20.315%(所得税 15%+復興特別所得税 0.315%+住民税 5%)。項目は、「雑所得」として申告分離課税の対象となります。
一方、損失が出た場合は、確定申告を行うことで、3年間の繰り越しをすることが出来ます。
CFDの魅力。それは、一つの口座を開くことで、世界中の多彩な銘柄へ投資が出来る事です。
特に、FXの実践者にとっては、とっつきやすい投資手法であるといえるでしょう。
銘柄が豊富な分、その時々で勝算の高い銘柄に絞ってトレードすることで、収益率は高まります。
必勝法でお伝えした、「市場の歪み」を狙いやすいといえます。
CFDを活用して、世界のあらゆる金融商品に対して、知識と経験を積み重ねていきましょう。
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